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JSPFに加入して – NPO法人シンママ応援団 理事長 小幡 美奈子

私たちの団体は2017年10月に任意団体「金沢シングルマザーの会」として発足しました。
当初はママサークルのような感覚で、シングルマザー交流会や親子イベントを開催していました。その活動が少しずつ広まり、他団体や企業とのコラボイベントなども行うようになっていきました。
しかし、当時はほぼ一人での運営体制であったため、活動が広がるにつれて、「自分の時間を犠牲にしてまで続けるべきなのか」「なぜ私がやらなくてはいけないのか」という葛藤を抱え、2020年には一旦すべての活動を停止しました。
約1年休んで頭をリセットした結果、「今、やめるわけにはいかない」と再び活動を決意し、2021年に団体名を「石川シングルマザーの会」に改め、まずは1年間、自分の損得を考えずに全力で活動に取り組むことを決めました。
その時期に出会ったのが、「シングルマザーサポート団体全国協議会(現・ひとり親家庭サポート団体全国協議会)」です。
少しでも活動継続のためになる情報が欲しいと思い、入会を申し込みました。
協議会へ入会してから今日までずっと、私にとって大きな支えとなっているのは、毎月オンラインで情報交換をする定例会です。
長年シングルマザー支援を続けている先輩や、大きな団体の理事長の活動報告が聞けるので、具体的な活動のヒントが学べ、代表者としての悩みも共感してもらえることで、孤独感が軽減され、前向きな気持ちになることができます。
精神面の支えだけではなく、実益も多くあります。
研修で組織運営について学んだおかげで、活動に賛同してくれる仲間も増え、団体としての基盤が整っていきました。
協議会からの情報提供によって助成金の申請チャンスが増え、活動資金の調達もできるようになりました。
そして、国への政策提言。自分が何を言っても世の中は変わらないと思っていたけど、そんなことはないと知りました。
地道に活動をして、データを集めて、現状を訴えること、要望を伝えること、声を上げる大切さを経験しました。その経験から、行政との協働について前向きに考えるようになり、私たちの団体も金沢市との様々な連携ができるようになってきています。
2023年度には「NPO法人シンママ応援団」として法人登記を行いました。
そして、協議会への恩返しとして石川県での全国大会のホストを務めました。協議会メンバーとの対面を通じて、当団体の運営メンバーの意識も大きく変わり、石川県のシングルマザーたちに必要とされているこの活動を次世代へつなぐ体制が整いつつあります。

2023年9月ICTスキルアップ教室
2024年1月の震災のときにも全国の仲間からの励ましや援助が私たちを支えてくれました。
まだまだ私は勉強中の身で、団体も成長途中ではありますが、この協議会に入っていなかったら、私も団体もここまで成長することはなかったと思っています。
ひとり親家庭サポート団体全国協議会に出会えたこと、加入できたことに感謝しています。

2024年4月アンケートプレゼント
私たちは、ひとり親家庭の親と子が自由に未来を選択できるようになるためには、学び合い、支え合う輪を広げていくことが大切だと考えています。
これからも全国の仲間たちと手を取り合い、多くのひとり親家庭に希望と安心を届けられるよう、一歩ずつ進んでいきます。