トピックス

topics

2026年度ひとり親家庭サポート団体全国協議会・支援者向け連続セミナーを開催します(全7回)

2026年度も、こども家庭庁ひとり親家庭自立促進基盤事業を受託し、6月から、実践的な知識を深める支援者向け連続セミナーが始まります。ACE、トラウマインフォームドケア、発達、不登校、家計支援、就労支援、居場所づくりなど、現場で役立つテーマを専門家がわかりやすく解説します。どうぞご参加ください

・受講費:各回1,000円(加盟団体500円)

    全回一括購入の場合、6000円(3000円)

・講座後、コエテコカレッジにて一か月程度アーカイブ視聴が可能です(要利用登録)
・お申込みはこちらから
2026年度ひとり親家庭支援者向けオンライン講座(全7回) | Peatix


第1回「ひとり親家庭とACE:支援現場で押さえておきたい理解と対応のポイント」
日時:6月19日(金)19:30-21:30
講師:三谷はるよ(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授/ACEラボ代表)
ACE(Adverse Childhood Experiences/逆境的小児期体験)とは、虐待、DV、貧困、親の精神疾患など、子どもが成長過程で受ける大きなストレス経験を指します。研究では、ひとり親家庭の中にはACEを抱える方が少なくないことが示されており、支援者がACEの特徴や影響を理解することは、相談者の行動や反応の背景を読み解くうえで欠かせません。本講座では、ACEの基礎知識と支援現場で活かせる視点を、最新の研究と実践を踏まえて学びます。

講師プロフィール
三谷はるよ氏は、ACEや子どものトラウマに関する研究・研修を専門とし、支援者向け研修を多数担当。子どもの行動の背景を理解するための視点を、科学的知見と実践に基づきわかりやすく伝えることに定評がある。


第2回「ひとり親家庭支援に活かすトラウマインフォームドケア:安心と信頼を育む支援の基本視点」
日時:7月10日(金):15:00-17:00
講師:大岡由佳(武庫川女子大学 教授)
トラウマインフォームドケア(TIC)は、支援を受ける人が過去の経験によって抱える不安や反応を理解し、「安心・信頼・選択・協働・エンパワメント」を大切にする支援の考え方です。ひとり親家庭の中には、生活上の困難やストレス、過去の逆境体験を抱える方も少なくありません。だからこそ、支援者がTICの視点を持つことは、相談者の行動の背景を理解し、安心できる関係づくりにつながります。本講座では、ひとり親家庭支援におけるTICの基本と、現場で活かせる実践的な視点を学びます。

講師プロフィール
大岡由佳氏は、子ども家庭福祉、子どもや大人のメンタルヘルス、トラウマに配慮した支援(TIC)を専門に研究・実践。子どもや保護者の困難に寄り添う支援のあり方を探求し、自治体・学校・支援機関向け研修も多数担当。現場に根ざした実践的な視点と、わかりやすい講義に定評がある。


第3回「ひとり親家庭と不登校支援 〜背景理解・居場所づくり・支援者が押さえたいポイント〜」
日時:9月4日(金)19:30〜21:30
講師:樋口愛子(NPO法人クローバーの会@やまがた 理事長)
不登校の子どもは年々増加しており、地域では居場所づくりや親の会などの取り組みが広がっています。しかし、ひとり親家庭では、子どもの不登校が就労の制限につながり、経済的困難を深めてしまうケースも少なくありません。にもかかわらず、支援体制はまだ十分とは言えず、支援者が正しい理解と適切な関わり方を持つことが求められています。
本講座では、「不登校とは何か」「どのような背景があるのか」「支援者は何に気をつけるべきか」を、民間の居場所づくりと行政との連携の両面から学びます。不登校のお子さんへのアプローチ、ひとり親家庭が直面しやすい生活上の困難、相談を受けた際の注意点など、現場で役立つ視点を具体的にお伝えします。

講師プロフィール
樋口愛子氏は、2015年に長女の不登校をきっかけに「クローバーの会@やまがた」を設立し、保護者支援と親の会の立ち上げを県内16団体に広げてきた実践者。ひとり親となった後は子ども食堂やフードパントリーを開始し、現在は若者相談支援拠点や子ども見守り宅食事業を受託。不登校の小中学生向けフリースクールも運営し、地域での居場所づくりと家庭支援に尽力している。


第4回 「こどもの発達とひとり親支援  〜発達障害の理解と家庭の困難をふまえた支援のポイント〜」 
日時:9月18日(金)19:30〜21:30
講師:吉川徹(児童精神科医/愛知県西三河福祉相談センター 児童専門監)
近年、発達障害のある子どもは増加傾向にあり、保育・教育・福祉の現場では、特性に応じた支援がますます重要になっています。一方で、ひとり親家庭では、発達の課題が離婚の背景にあるケースも少なくなく、子育てや生活を一人で担う負担は精神的・身体的・経済的に大きくなりがちです。支援者が「子どもの発達特性」と「家庭の困難」の両面を理解して関わることは、親子双方の安心につながり、支援の質を高めるうえで欠かせません。本講座では、児童精神科医の吉川徹先生をお迎えし、発達障害の基本的な考え方、ひとり親家庭が直面しやすい課題、そして支援者が知っておくと役立つ関わり方のポイントを、豊富な臨床経験にもとづいてわかりやすく解説いただきます。現場で明日から活かせる視点が得られる内容です。

講師プロフィール
吉川徹氏は児童精神科医として、発達障害を中心とした子どもの精神医療に長年従事。1998年名古屋大学医学部卒業後、同大病院親と子どもの心療科助教、愛知県心身障害者コロニー中央病院児童精神科医長、愛知県医療療育総合センター中央病院児童精神科部長などを歴任し、2025年より現職。日本精神神経学会指導医・専門医、日本児童精神医学会認定医、子どものこころ専門医として幅広く活動している。


第5回「ひとり親の就労支援 安定につながる支援のあり方〜」
日時:10月9日(金)19:30〜21:30
講師:赤石千衣子(NPO法人ひとり親家庭サポート団体全国協議会 理事長)
日本のひとり親は就労率こそ高いものの、就労収入は低く、子育てと仕事の両立の難しさから非正規雇用に偏りやすいという課題があります。では、そこから一歩進んで「安定した就労」につながるためには、どのような支援が必要なのでしょうか。就労支援は、その人の人生の選択や将来に深く関わる重要な取り組みです。本講座の講師を務める赤石氏は、長年ひとり親支援をめぐる政策提言に取り組むとともに、企業と連携したキャリア支援プログラム「未来への扉」や、ITスキル習得を支える「わたし耀く」など、10以上のキャリア支援プログラムを開発・実践してきました。一人ひとりと向き合いながら、ひとり親家庭の10年以上にわたるキャリアと生活の変化に伴走してきた経験から、安定就労につながる支援のあり方をお伝えします。

講師プロフィール
赤石千衣子氏は、NPO法人ひとり親家庭サポート団体全国協議会理事長として、ひとり親家庭の生活支援・就労支援・政策提言に長年取り組む実践者。全国の当事者や支援者とともに、制度改善や支援体制づくりを進めてきた。講演・執筆も多数で、当事者の声を基点にしたわかりやすい発信に定評がある。


第6回「ひとり親家庭の家計支援 〜制度・相談・伴走の実践から学ぶ支援者の視点〜」
日時:10月23日19:30〜21:30
講師:行岡みち子(グリーンコープ生活協同組合連合会 生活再生事業推進室長)
ひとり親家庭は、収入の不安定さ、教育費や生活費の負担増、情報不足など複合的な課題を抱えやすく、経済的困難に陥るケースも少なくありません。本講座では、長年にわたり多重債務相談、生活再生、就労支援、居場所づくりなど幅広い困窮者支援に携わってきた行岡みち子さんをお迎えします。相談者の家計表を記入しながらじっくりとお話を聞いていくこと、「スキルよりハート」という行岡さんの実践から学んでいきましょう。 

講師プロフィール
行岡みち子氏は、グリーンコープ生協ふくおか常務理事を経て、2006年に生活再生事業(多重債務相談)を開始し生活再生相談室長に就任。就労支援のためのファイバーリサイクルセンター開設、ホームレス支援「抱樸館福岡」入所者の就労支援にも携わる。現在はグリーンコープ連合・共同体常務理事、生活再生事業推進室長として子ども支援・就労支援・居場所づくりを推進。生活困窮者自立支援全国ネットワーク事務局長、家計改善支援研修講師、国の助成事業委員なども務める。


第7回「子どもの安心できる居場所づくり 〜地域で支えるひとり親家庭と子どもたち〜」
日時:11月6日(金)19:30〜21:30
講師:大和陽子(NPO法人たねとしずく 代表)
子どもが安心して過ごせる「居場所」は、ひとり親家庭にとって大きな支えになります。特に、仕事と子育てを一人で担う親にとって、地域に信頼できる大人や子ども同士がつながれる場があることは、生活の安定にも子どもの育ちにも深く関わります。しかし、居場所づくりは“場所を用意する”だけではなく、子どもの気持ちを受け止め、親の孤立を防ぎ、地域とつながる仕組みをつくることが求められます。本講座では、西宮市で子どもの居場所づくりや家庭支援に取り組む「たねとしずく」代表・大和陽子さんをお迎えし、居場所づくりの実践、地域との連携、ひとり親家庭が抱えやすい課題への寄り添い方などをお話しいただきます。支援者が地域でできること、つながりを育むためのヒントが得られる内容です。

講師プロフィール
大和陽子氏は、西宮市で子どもの居場所づくりや家庭支援に取り組むNPO法人「たねとしずく」代表。子ども食堂、学習支援、親子の交流の場づくりなど、多様な活動を通じて地域の子どもと家庭を支えている。子どもの安心を中心に据えた実践と、地域とつながる仕組みづくりに定評があり、行政・学校・支援団体との連携にも力を入れている。