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2、コロナに苦しむひとり親家庭支援の現状【お弁当配布】

▼2020年6月28日(日)、シングルマザーサポート団体全国協議会 
1周年記念報告会「コロナ禍におけるひとり親支援」INDEX

食品お渡し会とお弁当の無料配布

しんぐるまざあず・ふぉーらむ・沖縄/秋吉晴子さん

私たちは4月26日に食品お渡し会で26世帯の方に食品をお渡ししました。若狭公民館は休館でしたが開けていただきまして行いました。

コロナ感染が怖いということで皆さん車で来ていただきまして、ドライブスルー方式で公民館の前に車を停めていただいて、後部座席に食品を詰めた箱を乗せるという方法で行いました。

その他、お弁当の無料配布を行いました。その後、今も継続していますが、コシヒカリのお米やお米券を郵送しています。

お弁当配布は、子ども食堂「ビクトリーチャーチ」さんと連携して、無料のお弁当を配達しました。

近くの農家や飲食店、企業さんから寄付いただいた食料品、飲料、お菓子なども一緒に配達しました。

人手はボランティアで皆さんにご協力頂きました。

募集については、メルマガ会員400人に呼びかけ、その他母子寮にもお弁当を配布しました。

全体で1800個くらい配達しました。

お弁当と同時に、支援策とその連絡先を記載したチラシを添付してお母さんたちに届けています。

このお弁当を始めた時にSOSが入ったご家庭で、3人のお子さんを育てているお母さんなんですが、小学校が5月15日から始まるんですが、「新一年生がいるけれどランドセルがない」という声が届きました。

ビクトリーチャーチさん達と連携をしてランドセルを調達し、入学する2日前に届けることができました。

今まで私たちはボランティアで平日の活動ができなかったんですが、今回直接支援をすることで困っているお母さんたちと直でつながることができて良かったと思います。

他団体との連携でお弁当配布や宅食

ドットスタイル(山口県)/小西凡子さん

山口県山口市を中心にひとり親家庭の支援活動しているいます、ドットスタイルの代表を務める、小西と申します。

私たちの団体は、設立4年目の本当に小さな団体です。

スタッフ一同、小学生の子どもを育てている当事者でもあり、フルタイムで働いているので、その合間を縫って活動しています。

このたびの3月1日からの一斉休校に伴って、一斉休校の発表の日に、山口市内のお弁当販売「藤原米穀店coicoi」さんよりご連絡を頂き、その藤原さん自身がひとり親家庭に育ったということで、「ひとり親のお母さん、ここで助けてって言わないよね」という、その一言で始まりました。

「ひとり親のお母さんは、ついつい頑張っちゃう、がんばって乗り切っちゃうけれど、その後のダメージが強いから、今、私たちから助けをさせてください」と温かいお声をいただきました。

その時は学童と連携をさせていただいて、約1ヶ月で107食のお弁当をドットスタイル事務局として間をつなぎながら配布しました。

安価で給食のクオリティーや栄養を落とさない内容で、「子どもたちの好き嫌いがこれでなくなった」また、「お豆たべるんだったら、あのお弁当のお豆がいい」という嬉しい言葉をいただいて、とても良い食育になったと思っています。

市内の「お弁当いずみ」さんから4日間、計40食のご提供もいただきました。

私たちドットスタイルは小さな団体ですので、いろいろな団体との連携がないと活動ができません。

その中で1番よく一緒に活動しているのか、「こども明日花プロジェクト」という子どもの居場所事業をされているところです。子ども食堂もやっているところで、ここと連携してお弁当配布をさせていただいています。

「みんなにエール弁当」というものを、5月10日からで7月いっぱいまで市内3ケ所で、各会場50食限定で毎週日曜日にお弁当を無料配布しています。

この中で今までつながっていなかったひとり親世帯ともつながることができました。

現在は「ごちそうさまプロジェクト」を実施しています。

市内の「マルキュー」さんと連携して、宅食と市内の買い物券、また市内の飲食店も困窮を極めているので、市内の飲食店と連携した食事支援を行っています。

あと阿東地区からお米を提供頂いて、お米を配布しています。

ありがとうございました。

フードパントリーと子ども食堂を子どもたちの居場所に

シングルマザー交流会松山(愛媛)/野中玲子さん

愛媛県松山市内の「シングルマザー交流会松山」の野中玲子です。よろしくお願いします

私たちは2006年に当事者団体として設立をしました。

15年目の活動になっています。

その後専門職の資格を取り、今は専門職・当事者として活動することができています。

4年前に別団体として、私は子ども食堂の立ち上げをしました。

今現在はコロナの影響で公共の場所を借りているところはお休み中ですが、月に3回子ども食堂の運営をしています。

そのうち第2、第4土曜日に開催している「そらいろのたね」という飲食店を私が経営をしていますので、そこが食料支援物資の受け渡し場所であったり相談支援を行う活動拠点となっています。

今回のこのコロナの影響受けている家庭への支援ですが、愛媛県内は3月4日から休校になり、この間さまざなお母さんから、仕事は減る、食費は増える、学校は無くなって給食がなくなって食費が増える、子どもを預ける場所がない、一体どうしたらいいのか…と途方に暮れている声がたくさん届きました。

そこで、私たちができることとして、この「そらいろのたね」という飲食店を居場所のない子どもたちに解放することにしました。

ここでは食事の提供、お昼ご飯とお母さんの仕事が遅い場合は晩御飯まで、学習支援なども行っておりました。

5月25日から学校が再開をされたので、この後何が私たちにできるかなぁということで、6月2日からフードパントリーを開始しました。

飲食店の営業許可を受けているところなので、「晩ごはん弁当」の配布に関しても私が自分でお弁当を作って配布することができています。

キッチンが狭いのでどんなに頑張っても15食くらいしか作れません。

これからもう少し数を広げてきたいと思っているので、コロナの影響で経営が立ち行かなくなりそうだという知人のお店からお弁当を購入して配布することも話をして了承をいただいています。

この晩御飯弁当は、毎日取りに来られるお母さんもいらっしゃいますが、お母さんのお仕事帰りに「おかえり」や「いってらっしゃい」と言えることがいいなと思っています。

以上です。ありがとうございます。