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ひとり親家庭サポート団体全国協議会第1回大会開催報告

日時 2024年9月7日(土)、9月8日(日)
場所 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)とオンライン
「ひとり親家庭サポート団体全国協議会(略称JSPF)」の第1回の総会及び大会(一般参加あり)が東京で開催されました。NPO法人となって最初の総会と大会でした。
法人設立後、2年度となる2024年度は加盟団体の情報交換会、セミナー、支援団体の立ち上げ支援、支援団体の基盤強化プログラム等の事業のほか、ひとり親家庭等に関する調査研究、政策提言、人材育成に力を入れていきます。
研修では、公認会計士による「NPOにおける会計の基盤強化」、弁護士による「共同親権制度の導入と今後、支援側ができること」の2つの講座で、基礎的な部分から学びを得ることができました。
2日目、「ひとり親家庭サポート団体全国協議会第1回全国大会には、一般、メディアを含み、オンラインと対面で105人の参加があり、開催しました。

開会にあたり、ひとり親施策とかかわりの深い加藤鮎子・内閣府特命担当大臣と永岡桂子・元文部科学大臣、母子寡婦福祉対策議員連盟会長からメッセージをいただきました。
赤石千衣子理事長はあいさつで、「私たちのビジョンは、ひとり親と子どもたちが多様な家族として尊重され、豊かにつながることが出来、一人一人が力を育み、安心して挑戦し、自由に未来を選択できる社会の実現です。ひとり親と子どもたちの声を行政に届けていくこと、支援団体が全国各地にできるように応援していくこと、支援者が孤立や疲弊しないように情報交換しながら助け合っていくことを誓ってまいりました」と述べました。米不足と価格高騰に困っているひとり親世帯が多いとし、「子どもたちがご飯が食べられないような社会であってはならない。政策提言を強化していきます」と話しました。

また、三宅伸吾・参議院議員(自民)、古屋範子・衆議院議員(公明)、水野素子・参議院議員(立憲)、横澤高徳・参議院議員(立憲)が駆けつけ、ひとり親の状況をよくしていくために力を尽くすと、お話いただきました。

三宅伸吾・参議院議員(自民)

古屋範子・衆議院議員(公明)

横澤高徳・参議院議員(立憲)
リレートークでは「養育費確保」、「児童扶養手当の所得制限」、「DV被害後の生活困難」、「民法改正と今後のひとり親家庭」、「地方のひとり親の困難」、「教育費の私費負担」、「居住支援」、「被災地のひとり親」のテーマで当事者9人が1人5分ずつ経験談を話しました。

宮城県在住のシングルマザーからは「子ども2人に障がいがあり、不登校となった。仕事をやめざるを得ず生活保護を受けることになったら、子の通院や療育に必要な自家用車を手放すように言われ困っている」と悲痛な訴えが出されました。また民法改正で導入が決まった「共同親権」についても、「暴力や暴言があり、子どもが別居親とかかわりたくないと言っている」など不安視する声がありました。
その後「児童扶養手当」「別居中の母子支援」「仕事と子育ての両立」「生活保護制度の改善」「民法改正に伴い緊急に対応すべき諸課題と養育費受領率向上」「就労支援」「教育支援」「医療費支援」「住居支援」「孤立防止」の10項目からなる行動計画と政策提言を発表。

最後に、「わたしたちは、ひとり親家族がひとつの家族の形だと考え、誇りをもって生きていきます」から始まる「わたしたちの生きる宣言」を加盟団体一人ひとりが読み上げながら前に出ていき、各自が最も大切にしていることをフリップで掲げ、この1年の活動への決意を新たにしました。
今回、70人の国会議員の方から、ご出席、祝電・メッセージを頂きました。ここにお名前を紹介し、お礼に代えさせていただきます。ありがとうございました。